主に小学3年生から高校生までの方が対象です。
国語は、「具体的な対策をしにくい科目、つかみ所のない科目」と思われがちですが、実際にはそうではありません。
国語には具体的に理解する方法が存在します。
担当講師・森和久がその方法をひとつひとつ説明していきます。
国語の試験で正答を得るためには、設問の性質を理解すること、出題者の意図を読むこと、これが最も重要なことです。
20点アップを目指しましょう。
◇小学生の国語教室
小学校の4年生までは、国語の基礎力を付ける期間と考えていいと思います。
逆に言えば、小学校高学年になると文章を理解していないと国語のテストでは点数が取れなくなります。
漢字や言葉の意味を覚えることである程度はカバーできても、文章を理解できないと点数は伸びないし、人によっては下がっていきます。
☆具体例で言いますと、
物語文の場合:4年生までは主人公の心の変化はほとんどありません。あることが好きだったり、嫌いだったりしてもそのままです。
それが5年生になると主人公の
心情は変化します。そのため、「なぜ嫌いになったか?」とか「好きになった原因は?」ということが読み取れる必要が出てきます。
評論文の場合:4年生までは作者の主張があまりありません。事実を淡々と述べた文章です。(理科や社会の問題文はずっとこの形式です)
5年生になると
作者の主張が文章の主体になります。これを読み取れる必要があります。
この大きな変化について行けない人は国語が分からなくなります。
プログレスではこの点の理解力を十分に習得できるようにマンツーマンでレッスンをしていきます。
それによって問題文に対する理解力も増していきますので、見当外れの答を書くことが減っていきます。
◇中学生の国語教室
中学校になると問題の本文がさらに長文になり複雑化します。
小学校の国語が出来ていないと理解は出来なくなります。
国語の暗記部分はテストにおいて3〜4割です。
つまり知識を問う部分は30から40点分です。(古文・漢文もこちらの区分になります)
母国語なので何となく解答はするのですが、たまたま正解することがあっても毎回50点前後を行ったり来たりのテスト結果となります。
すごく努力すれば、いつも40点の人が60点に、60点の人が80点にはなりますが、
方法論を理解しないとそれ以上は難しいことになります。
なぜなら100点満点のうち20点から40点分は理解力を見る設問になっているからです。
入学試験問題はこの割合が高い傾向にありますので、学校のテストができても入試問題では点数が伸びないということが起こります。
また中学生の国語に重要なのは
客観性です。
小学生のうちは単一の視点で物事を見ていても割とよかったのですが、中学生の国語では客観的に物事を見られないと読解力は養われません。
この能力は、できれば小学生高学年のうちから身につけておきたいものです。
中学入試を受ける人は必須でしょう。
◇高校生の国語教室
小学校や中学校まではできていたのに、高校生になって国語の成績が上がらなかったり、落ちてしまったりする人がいます。
原因はいくつかあるでしょうが、そんな人に多いのは、次のようなことに気付かずにいる人です。
国語の試験で物語の本文があり、それについて問われる問題というのがよくあります。次のような質問文です(本文は載せていません)
[なぜ少年は、その日、河原で一日過ごしたのですか?]という問題です。答えはどうなるかというと、
【お姉さんに会いたくなかったから】(直接的理由)です。でもこれは
小学生までに通用する答えです。
中学生ならば、
【お姉さんに叱られたくなかったから】(感情的理由)です。
さらに
高校生ならば、
【お姉さんに叱られるのが辛いから】(心理的理由)です。
中学、高校と進むにつれ本文に明記されていなくとも文脈から登場人物の心情をより深く読み取り記述することが必要になります。しかし、なぜか学校ではこの点をあまり教えてくれません。いきなり問題で出されます。高校の国語では、シチュエーションや自然描写に込められた心情と行間を読み取れるようになる必要があります。
また、小学校・中学校の時は国語が出来ていたのに、高校になると得点出来なくなる人は、進学しているのに同じように答えてしまっているからだったりします。感覚としては判っていても文章化することを理解していないためなのです。実はこれが本来の語学力です。
プログレスでは、この点を実践的に指導します。これは大学、そして社会に出てからも有効なスキルとなります。
◇受験対策の国語教室
プログレスでは、国語に限らず英語でも、北海道の公立・私立過去問そして全国の過去問を調査・分析しています。
その結果、今後の傾向をある程度把握することが出来ております。
北海道公立高校入試問題に特化した問題の解き方を具体的にお教えできます。
私立校の受験を考えている方は、是非その学校の国語の過去問を検討してみてください。
入試問題でその学校が入学を望んでいる生徒の特性が判りますし、その学校が教育していこうとしている生徒像が判ります。
国語の問題において評論文と物語文では、アプローチの仕方が違います。
重要な点をあげてみますと、
- 長文を読むときには、段落ごとにわけて読み込んでいく。
- 評論分では、段落ごとに内容を分けて理解する。
- 物語文は、必ず登場人物の心の動きが「起承転結」の構成になっているので、文章全体の構成を読みとるようにする。
- 設問が文章のどこを指しているのか、答えに当てはまる文章の部分を探り当てていく。
- 「○文字以内でまとめなさい」「○の段落の中から答えなさい」というような、一見して制約のある問題は、そこに正答へのヒントが隠されていることが多い。
「○文字以内」「○の段落の中から」というのが、実は正答を決めるためのガイドとなって、他の紛らわしい誤答を寄せつけません。
この条件に合うもの以外は正答ではないということを、親切にも教えてくれているというわけです。
究極の練習問題として、「本文を全く読まずに設問だけを読んで解く」という演習も行います。
これも、方法論通りに解いていけば、正答にいたることができます。
このような方法論に則った攻略法をマスターすることで試験に合格できます。
国語の試験問題の解き方をマスターすることで、理科や社会など、他の科目の正解率も上がります。
Q&A
※ 学習レッスンについて、今までいただいた質問などをもとにまとめてみました。
Q:なぜ始めたのですか?
A:もともと英会話と数学を中心に教える学びの場であるスクールとして会社登録してスタートしました。
Q:塾と同じような内容ですか?
A:相談の中で多かったのが「塾の問題が解らない」、「塾の宿題が解らない」というものでした。
塾の先生に聞けばいいじゃないのと聞くと、「聞いても解らない」、「聞き方が解らない」という返事でした。
中には「塾の先生も答えてくれない、覚えればいいと言われるだけ」ということもありました。
だったらここで教えましょう、ということになりました。
マン・ツー・マンなのでその人のためだけの学習ができるので理解度も深いです。
また、プログレスの指導スタンスは、「あなたは問題を解く機械ではない、塾の点数を上げるのが人生の目標ではない」という考えを持っています。ですから試験テクニックは教えますが、もっと大事なことを身につけてもらえるように指導しています。つまり「豊かな人生を送ること」です。
Q:そうすると家庭教師と同じようなものと考えていいのでしょうか?
A:内容的にはそう言えるかも知れませんが、大きな違いがあります。
それは勉強するために出かけて、「学びの場」に行くということです。
特に子どもは気持ちの切り替えが出来ない人が多いです。
自宅の場合、どうしても甘えやなれ合いになりがちです。
私の母は日本舞踊を教えていたのですが、習いに来る人の方が、母がその人の自宅へ行って教える人より上達が早いと言っていました。
ピアノ教師の知り合いも同じようなことを言っていました。道新文化センターの多くの講師の方々も同意見でした。
またプログレスでは生徒さん1人1人の学習内容の分析をしっかり時間をかけて行っています。
そのためある程度の生徒数に達した時点で空きコマ待ちとさせていただく場合もあります。
Q:ではシステムはどのようになっているのでしょうか?
A:基本的にマン・ツー・マン・レッスンですので、その生徒さんのためのレッスン・スケジュールを製作し、本人と保護者様と相談しながら進めていきます。
もちろん、その都度変更も出来ます。
Q:具体的にはどのような内容を提供しているのですか?
A:教科としては英、国、ご希望により理科、社会も可能です。
もちろん高校入試に特化したレッスンもやっております。
高校入試に関しては、北海道の過去問はもちろん、全国の高校の過去問を分析しレッスンに活用しています。
全国の問題を分析することによりある傾向を把握できています。
Q:英・数はわかるのですが、国語も学力を上げられるのでしょうか?
A:一言で言えば出来ます。同じ質問を多くいただくのですが、国語を攻略できれば英語も数学の応用問題も理科も社会も学力が上がります。
逆に国語が出来ないと他の教科の学力も頭打ちになってしまいます。特にこれは学年が上がるほど顕著になります。
Q:それは本当でしょうか、なかなか納得できないのですが?
A:1つ例をお話ししましょう。
昨年や一昨年の北海道公立高校入試の国語の一部の選択肢問題は、本文を読まなくても問題文と選択肢を読んだだけで解くことが出来ます。
これはテクニックではなく、文章の理解力です。
英検では次のような問題が出たりします(日本語に訳しています)
・次の文の答えに最も適当なものを選びなさい。
男:あなたはその帽子をどこで買いましたか?
ア:昨日はいい天気でした。
イ:暑い日は帽子かぶります。
ウ:2000円です。
エ:パームストリートにある店です。
「どこ」と質問しているのですから答えはエですね。
これがたとえば「なぜ買いましたか?」という問題だったらイになります。
これは選択肢に「から」をつなげれば解ります。
これは英検5級のリスニング文なので日本語にすると簡単と思えるでしょう。
しかし、この関係はたとえ本文があって、どのようなことが書いてあろうと変わることがありません。
ですから本文を読まなくとも解るわけです。
これが基本であとは国語ならより複雑に、数・理・社ならより専門的になるだけです。
センター試験も同じです。
もちろん多くの人はその複雑さが理解できず正解に至れないわけです。
ただそれぞれの教科にはそれぞれの世界があります。英語を除くすべての教科は国語(日本語)で述べられます。
そうすると国語を中途半端に理解していると、各教科の持つ世界を把握できない状態になります。
☆例を示してみましょう。
『私は森和久です』
『森和久は私です』
という2文があったとします。これらの意味はどう違うのでしょう。
数学的には次のようになります、
私=森和久
森和久=私
数学的にはイコールで表されることにより、どちらも同じ意味を持つことになります。
では国語の場合はどうかというと、認識の順序が違います。
例えば、誰かと対面した時、「私」という存在がまず認識されるので「私は森和久です」と言うべきですね。
しかし例えば、大勢の前で「森和久という人はいますか?」と聞かれたら「森和久は私です」となります。これは「私」より先に「森和久」が認識されているからです。
国語では、特に試験では、この点を厳密にチェックされます。
つまり、数学の世界では(特に明記されない限り)「その瞬間の出来事」を記述しますが、国語を含む言語の世界は「時間の変化する世界」を記述します。
Q:別の塾に行きながら受験対策や英検対策のレッスンを受けられますか?
A:もちろんです。プログレスでは生徒さんを型にはめるようなやり方はしませんので、自由に出来ます。
Q:受験直前ではもう間に合わないでしょうか? なるべく早く始めた方がいいのでしょうか?
A:遅すぎるということもなければ、早すぎるということもありません。
使える時間をもとにスケジュールを組みます。
ただし、もちろんのことですが、時間は多い方がより深くかつ広く学ぶことが出来ます。
☆詳しいことは是非お問い合わせください。
それぞれの生徒さんに合わせて、最適なレッスンをコーディネートさせていただいています。
プログレス
電話 011−722−8101